10月3日(木)16:00~RESAS活用セミナー「経営環境分析実践講座」を三重同友会事務局4F会議室にて開催いたしました。
経営においては直感や経験に基づく意思決定も重要ですが、それに加えてデータを適切に活用することで、より確実で根拠のある判断が可能となります。今回のセミナーでは、経営戦略に役立つデータの種類や活用方法をはじめ、国が提供している地域経済分析システム「RESAS」のビッグデータを使った経営環境の分析方法について詳しく説明いただきました。
第1部「データを活用した経営戦略について」では、まずデータの重要性について解説しいただきました。業界動向や経済指標といった外部データを適切に活用することが、経営判断の精度を高め、成功への道を切り開く鍵となります。経営者が必要とするデータには、定性的なもの(顧客ニーズや市場のトレンド)と、定量的なもの(GDP、消費者物価指数、為替レートなど)があり、これらを総合的に分析することで、企業の強みや課題を客観的に把握することができます。
さらに、地域経済のデータを活用することが中小企業にとって特に有益である点が強調され、具体的には、「RESAS」(地域経済分析システム)を使うことで、地域の人口動態や産業構造、消費動向などを視覚的に把握でき、企業の経営戦略の策定に役立てることができる点を説明いただきました。
第2部「RESASの操作体験講座」では、RESASを用いた経営環境分析の具体的な手順を解説いただきました。このシステムは、特別なソフトウェアをインストールする必要がなく、スマートフォンやPCから簡単にアクセスできます。RESASにログインした後、自社の業種や経営状況を選択し、経営環境分析シートを作成します。各業種や経営状況に応じて、適切なデータが自動的に抽出され、視覚的な分析シートとして表示されるため、経営判断に必要な情報を迅速かつ正確に得ることが可能となっています。また、RESASの追加機能を活用すれば、地域ごとの人口動態や経済状況も簡単に把握できるため、自社の置かれた経営環境をより深く理解し、戦略に反映することができます。
今回は説明手順をもとに、参加者に自社の経営環境分析シートを作成することを体験いただきました。
セミナーを通じて、データに基づく経営戦略の立案がいかに有効かを理解するとともに、RESASを活用した経営環境の分析手法を身に付けることで、経営者として今後の事業展開においてデータ活用を強化し、地域経済の動向を踏まえた戦略構築を行うための有益な知識を得る機会となりました。
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