8月28日(水)と9月4日(水)の2日にわたり、「人をいかす経営」を学ぶステップアップ学習会を開催いたしました。
今回の学習会は、「人を生かす経営」の重要性を理解し、企業経営者がその理念を実践することを目的として2回にわたって開催され、事務局の栗山新也氏によるファシリテートのもと、人口減少や少子高齢化が進む現代において、社員一人ひとりの能力を最大限に引き出し、企業の持続可能な成長を実現するための具体的な方法を学びあいました。
第1回では、人口減少と少子高齢化が進む中、地方企業が直面する課題として、人材の確保、事業承継、技能継承の難しさが取り上げられました。このような社会的背景を踏まえ、「人を生かす経営」の重要性確認し、グループ討論では「社員数が減少する中で、事業を続けるために必要な取組とは?」と「自社の社員にもっと活躍してもらうには、どのような取組が必要か?」というテーマのもと、社員の能力を最大限に引き出すための具体的な方法について参加者同士が意見を交換し、実践的なアイデアを共有する討論が進められました。これにより、参加者は他の経営者の視点や取り組みを学び、自社での実践に役立てることができました。
第1回の学習会では、社員の強みを見出し、その力を活かす環境を整えることの重要性を共有しました。また、コミュニケーションや適切な仕事の割り当てを通じて、社員が持つ潜在能力を引き出すための取り組みが必要であるとの認識が深まりました。
第2回では、ピーター・ドラッカーの「マネジメント」に基づき、企業が持つ「組織の目的」とその達成の重要性が説明されました。特に、「組織に特有の目的を果たす」「社員を生かす」「社会の問題解決に貢献する」という3つの目的が、企業経営の基盤であることを確認しました。
グループ討論では、「自社の事業の目的は何か?」「自社の事業の目的を社員にどのように伝えているか?」また「自社の事業目的を達成するために、やめるべきことと、取り組むべきことは何か?」というテーマで討論が行われ、長年続けてきたが効果が薄い業務の見直しや、目的に合致した新たな取り組みを考える機会となりました。
だ2回の学習会では、事業目的に直結しない業務を見直し、リソースを効率的に活用することの重要性が認識されました。さらに、社員一人ひとりの強みを把握し、会社の目的達成に向けた適切な配置や業務の割り当てが不可欠であることが確認されました。
2回にわたるセミナーを通じて、「人を生かす経営」の理念をより深く理解し、社員一人ひとりの力を引き出すための実践的な方法について学ぶことができました。特に、経営者同士のグループ討論によって、他社の事例や考え方を共有し、各自の企業での実践に役立つ具体的な取り組みを見出すことができました。
「人を生かす経営」を実践するためには、社員の強みを活かし、事業目的に沿った具体的な行動を取ることが必要です。今回のセミナーを通じて、経営者同士が学び合い、自社の課題解決に向けた取り組みを深める機会となりました。今後も継続的な学びと実践を通じて、企業の成長と地域社会への貢献を目指していきます。