こんにちは。
三重同友会事務局です。
今回のブログでは、國貞 克則著『ドラッカーが教えてくれる「マネジメントの本質」』(日本経済新聞出版)からマネジメントの役割と経営者に共通するお悩みの解決策について考えてみます。
2022年3月に刊行された『ドラッカーが教えてくれる「マネジメントの本質」』は、ドラッカー経営学をベースにして、マネジメントの全体像や本質を理解することを目的とした本です。
ドラッカーの難解な文章に挫折した人も、本書を通じてわかりやすくマネジメントへの理解を深めることができ、また特に実際に現場でマネジメントにあたっている方にとっては思い当たることや、気づきが多い一冊となっています。
各項目ごとにグループワークができるような構成になっているので、会社の研修などに使ってみても良いかもしれませんね。
経営者に共通するお悩みとその解決のヒント
さて著者は、ドラッカーが考える、組織がなすべきこと、また組織のマネージャーがなすべきこと、について下記の二つの点を指摘しています。
- 成果・貢献
- 人を活かす
全ての仕事は成果を求められます。その成果とは貢献のことで、顧客や受益者に貢献を行うことで利益がもたらされます。
しかしただ要領よく利益を出したらよいのではなく、組織で働く1人1人に敬意をもって接し、強みをいかして貢献を行わせ、人間の幸せを追求することが大切だとまとめられています。
本書には、このような考え方をベースにして、経営者に共通の悩みをに回答している箇所があったのでご紹介してみます。
本ブログをお読みの方で思い当たることがあれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①自分でやった方がはやい
マネージャーは人・モノ・金という資源の中で唯一成長が期待できる人材という経営資源を託されています。彼らを成果が上げられるように成長させることこそがマネージャーの仕事です。
②マネジメントに費やす時間がない
マネジメントに費やす時間がないということは人材育成の優先順位が低いからではないでしょうか。人材というマネジメントの優先順位を見直してみましょう。
③経験したことがない部門のマネージャーになった
経験や知識はマネジメントにおいて大きな問題ではありません。足りないところをそれを持っている人に助けてもらいましょう。
④部下が思うように動いてくれない
部下を自分の思い通り動かす方法はありません。意義のある組織の目標を示し、部下の成果と成長を後押ししましょう。
以上、本書で紹介されている経営者の悩みと解決策についてまとめてみました。
マネジメントに関する悩みがあるとき、このようなマネジメントの本質に立ち返って個々の問題を考えてみると良いかもしれませんね。
三重県でドラッカーを学ぶには
以上のようにドラッカー経営学は、マネジメントの本質を理解することができ、経営に関する日々の悩みを解決することにもつながります。
三重県中小企業家同友会では、ドラッカー経営学に触れ、経営者がともに学び合える勉強会を随時開催しています。
三重県でドラッカーを学ぶなら、ぜひ一度、三重県中小企業家同友会にお問い合わせください。
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