金融機関若手行員向け企業見学研修会を開催  主催:三重同友会・金融機関連携地域活性化協議会

三重同友会・津財務事務所・地域の4金融機関(百五銀行・三十三銀行・桑名三重信用金庫・北伊勢上野信用金庫)が構成メンバーとなっている「三重同友会・金融機関連携地域活性化協議会※」は、令和4年5月26日(木)に、金融機関の若手行員向けに企業見学研修会を実施しました。

この研修会開催の経緯としては、三重同友会・金融機関連携地域活性化協議会の場において、「若手行員の育成が課題として挙げられており、事業性評価の促進や伴走型支援の必要性が共通認識となる中、企業の現場の実情を掴み、経営者の想いや経営計画など非財務面の理解を深めて、企業を見る目を高めていくことが必要ではないか。」といった意見が出されたことがきっかけでした。

こうした意見を受け、津財務事務所と同友会で何ができるか検討した結果、渉外業務経験の比較的少ない若手行員の方を対象に、企業経営者の想いや経営計画、工場の中身など非財務面の理解を深める機会として、同友会会員企業である(株)前田テクニカ(前田昌彦社長)と(株)誠文社(西村信博社長)の2社ご協力のもと、今回の研修会を開催することとなりました。

前田社長からの経営計画説明

(株)誠文社鈴鹿工場見学

 

研修会では、訪問先の2社において、

①経営者による会社の概要と工場見学におけるポイントの説明

②工場見学

③経営者による経営計画の説明

④上記①~③を通しての若手行員による感想等発表

 

といった流れで行われました。その後に、若手行員同士でグループ討論を実施し、今回の研修会を通じて自分の中で変わったことや、普段の渉外業務で悩んでいることなどについて話し合っていただき、活発な意見交換が行われました。

参加者同士でのグループ討論

研修の最後に、参加者一人ずつ参加した感想や気づき・学びを発表いただき、以下のような感想の発表がありました。

・今回の研修会は、経営者の話など、自分の人生観に影響を与えられるほど濃い内容であり、今後は、経営者から自分に相談してよかったと思われるよう業務に邁進していきたい。

・担当企業の詳細まで知らないことが多かったが、今回の研修会で、経営者とのコミュニケーションがいかに重要か知ることができたので、明日からの営業活動に活かしていきたい。

・自分は今回、工場の中を見るのが初めてであり、まだ知らないことが多い。これからは、今まで以上に踏み込んで、経営者とコミュニケーションを取り、人と人との繋がりを大事にしていきたい。

参加者1人1人が感想発表

協議会では、今後もこのような経営者と金融機関との相互理解を深めるための取組をはじめ、経営者や企業の課題解決から地域の活性化につながる取組を実施してまいります。

 

※中小企業の抱える課題を解決し、地域経済の活性化と地域の発展を図ることを目指し、三重県中小企業家同友会と、三重県内金融機関、津財務事務所の3者で設立した協議会。(令和2年4月1日設立)

 

<研修会出席者>

・県内地域金融機関若手職員12名

・津財務事務所3名

・三重県中小企業家同友会3名

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