第30回経営研究集会を開催しました!
11月7日(木)、プラトンホテル四日市において、第30回経営研究集会を開催いたしました。
岐阜同友会より、株式会社ウメイチ代表取締役・梅田益生氏をお招きし、「経営者の姿勢で社風が変わる」をテーマに講演をお話しいただきました。
講師である梅田益生氏は、1985年、老舗呉服店の次男として誕生。大学卒業後、会社員を経験し、2010年に有限会社ウメイチに入社されました。
現在は「記念日のプロデュース業」という新しい事業領域を確立し、新時代の「晴れの日」創造に挑戦し続けておられます。
事業改革への取り組み
梅田氏は、着物業界の既成概念を打ち破る革新的なアプローチで事業改革を推進されました。
業界では「レンタルは販売への通過点」という固定観念が主流でしたが、梅田氏は入社1年目の現場経験から、レンタル需要の可能性を確信。レンタル専門化という大胆な転換を決断されました。
さらに同社独自のフォトスタジオの設置。競合他社が撮影や美容・着付けを外注する中、一貫したサービス提供体制を構築されました。
この改革により、従来の「呉服業」から「記念日のプロデュース業」という新たな事業定義を確立。
「記念日のプロデュースを通じて笑顔・感動・幸せの”和”を拡げます」という経営理念のもと、見事な第二創業を成功に導きました。
経営者の姿勢と社風
講演で特に印象的だったのは、社員の主体性は、経営者自身の主体性から始まるということに気づかれたというエピソードでした。経営者自身の気づきと変革なくして、組織は変わらないという示唆に、参加した会員から大きな共感が寄せられました。
また、「仕組みは模倣できても、社風は模倣できない」という指摘は、多くの参加者の心に深く響いたようです。独自の社風づくりこそが、企業の差別化につながるという考えは貴重な示唆となりました。
ビジョン経営の実践
梅田氏が掲げる10年ビジョンの一つに、「”らしく”働ける環境日本一」があります。この目標を実現するための具体的な取り組みについて、実例を交えてお話しいただきました。
このビジョンを単なる掛け声で終わらせないためには経営者がビジョンに向けて本気で取り組むこと、そして会社のビジョンと社員一人ひとりの夢を丁寧に重ね合わせていくことが重要だとご説明いただきました。
グループ討論
続いて行われたグループ討論では、「社員と共有したい自社の価値観はありますか?それをどのように共有していますか?」をテーマに活発な意見交換を行いました。
討論を通じて、自社の価値観を再認識し、それを社員に伝える方法を考える機会を得ることができましたね(*^^*)