尾鷲グループ6月例会 「少子高齢化社会での人材確保」~地域の求人状況から~

6月27日(木)19:00~尾鷲商工会議所にて尾鷲グループ6月例会を開催いたしました。今回の例会は、「少子高齢化社会での人材確保」~地域の求人状況から~をテーマに開催され、講師には尾鷲公共職業安定所の田中宏明氏が招かれ、地域の求人状況について講演いただきました。田中氏は、尾鷲に20年ぶりに着任し、これまで職業紹介や求人業務、雇用保険など様々な業務に従事してきました。

講演では、地域の求人状況や人材確保の現状が詳しく説明されました。ハローワーク尾鷲の統計によると、登録者数は減少している一方で、45歳以上の登録者数は増加していることが明らかにされました。また、コロナ禍以降、求人は回復傾向にあるものの、求職者は慎重に職探しを行っており、求人難が続いているとのことです。

求職者の種別としては、雇用保険受給者、在職中の求職者、一般の求職者(新規、ブランクあり、ダブルワーク等)があり、オンラインでの登録や検索が増加しています。しかし、求人数と求職者の職種にはアンバランスがあり、特に事務職以外の職種では未経験者を育てる気概が必要とされています。

年代別の求職者の傾向についても触れられ、20代は仕事内容や働きやすさを重視し、30代は前職からの労働条件の改善を求め、40代は希望の働き方ができるかを重視し、50代は即戦力としての活躍を期待し、60代は健康維持や社会貢献を意識していることが示されました。

また、求人票の重要性についても強調されました。求人票は求職者と事業所をつなぐ重要なツールであり、具体的でわかりやすい内容にすることが求められます。求職者が安心して応募できるよう、不安を解消する言葉を添えることや、面接の際にはしっかりとコミュニケーションを取ることが大切です。

さらに、ハローワークの求人情報には画像情報も掲載可能であり、オンラインでの求人情報の送受信も可能です。求職者に対しては、「Jobtag」などの職業情報提供ツールも紹介されました。

質疑応答では、尾鷲地域の特性やコロナ前後の求職者数の違いについても議論されました。若い求職者が減少し、特定の職種にしか応募しない傾向があることや、ネット利用の増加による求人情報の見落としが指摘されました。

このように、尾鷲グループの6月例会では、地域の求人状況と人材確保の課題について具体的なデータや事例を交えて議論が行われました。

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