生成AIとして注目を集めているChatGPTについて基本的内容から活用までを学ぶ「ChatGPTセミナー」を6月28日(水)15:00より四日市商工会議所 中会議室にて開催し、45名が参加しました。
今回は、株式会社サンワークス 山中社長と飯島技術相談役のお二人を講師に、「使わないと完全に時代遅れになる、ChatGPTの本当の使い方」~もうChatGPTが売上につながってます~をテーマに、入門編と活用編の2部に分けて講義をいただきました。
第1部の入門編では、ChatGPTの基となる①AIについて ②ChatGPTの本質 ③ChatGPTを実際に使ってみよう ④ChatGPTを使って業務を効率化するには? の4項について山中社長よりお話しいただきました。
AIについての説明では、人間を凌駕するスーパーマン(なんでも出来る優秀な社員)に例えられる一方で、インプットが足りない部分や学習していない部分は、人間と同様に間違える事もあるので情報を修正していく必要があることに留意が必要であると指摘されました。
またChatGPTの本質については、ChatGPTは集合知であり、インターネットにある情報の中央値を吸い上げていることを説明いただきました。第3項では実際にChatGPTへの登録や操作を実演していただき、実際にChatGPTを活用または連携したサービスとしてチャットボット・ライティング支援・マーケティング・データ分析・テキスト要約・議事録作成・業務自動化などを紹介いただきました。
ChatGPTを使って業務を効率化するには、①ChatGPTをアシストツールとして使う ②プログラムを介して、自社に対応したツール化をする という2パターンあり、いずれの場合においてもプログラムとプログラムをつなぐAPIが重要になります。しかしそのAPI自体もChatGPTに考えてもらうこともできるといわれ、使わないという選択肢は「ない」とお話しいただきました。
第2部では飯島氏より「自社の成長を促進させるChatGPT活用例」についてお話しいただきました。飯島氏は、冒頭で「使った方が良いかを論じているタイミングは過ぎた。使うのがマストの時代というくらい大変な地殻変動が起きており、使わない選択肢はない。」とChatGPTをはじめとした生成AIによる変化の認識と活用を強く呼びかけられました。
ChatGPTはバーチャル顧客やバーチャル会計士、バーチャル上司にバーチャル人事部、バーチャルマーケティングマネージャーやバーチャル法務にもなりえて、それぞれデータベースの情報から最適解を抽出してくれます。しかしデータベースからの情報を基とするため最新情報は知らないこと、また知ったかぶりやウソをつくこともあるため、活用においては質問力が大切であることと、ファクトチェックを行うことが重要であると説明いただきました。
ChatGPTを味方につけるポイントとして質問力=AIに対する命令文(プロンプト)の粒度を挙げられ、①与える情報を限定して条件や状況を具体的にする ②立場(ChatGPTの立ち位置)を決める(限定する) ③プロンプト自体をChatGPTに作ってもらう 3つのステップを実演を交えて解説いただきました。
最後にChatGPTにも特異不得意の領域があり、人間の担う領域とChatGPTを活用する領域を分けて、ChatGPTと一緒に仕事をしていくイメージをし、自社にどのようなシナジーが起こせるかを考えて活用を広げていただきたいとお話しいただきました。
講演後の質疑応答では参加者から多くの質問が寄せられ、具体的なプロンプトの例やデモサイトなども紹介されました。また他のプログラムとの連携した活用についての関心も高く、次回開催を期待する声も寄せられました。
~参加者からのアンケート回答~